今話題のRPA導入!!

……の前に、『業務改革』進めていますか?

Automation Anywhere(オートメーション・エニウェア)を導入しているサッポロビー
ルでは、業務改革を徹底的に行い、年間で20,000時間をも削減しているそう!!
過去のRPA導入では苦い経験もあったのだとか……!?
真相を確かめるべく、サッポロビール 改革推進部の安西さん、河本さんに突撃取材を決行しました!!

大森:本日はよろしくお願いいたします!
安西さん、河本さん(以下、敬称略):よろしくお願いします。

RPA導入の経緯は?

大森:まずはじめに、Automation Anywhere(オートメーションエニウェア)導入の経緯からお聞きしてよろしいでしょうか?
安西:もともとRPA導入というよりは、BPR(※)をやろうというスタートだったんです。
大森:最初から、「RPA導入しよう」ということではなかったのですね。
安西:そうですね。BPRの進めかたを検討しながら約半年間をかけてRPAツールを吟味し「ロボット製作のしやすさ」や「外部アプリとの相性」等、いくつかの評価項目から全部で4種類のRPA
ツールを比較し、その中の候補の1つがAutomation Anywhereだったんです。
大森:決め手はなんだったのでしょう?
安西:比較的操作方法はプログラミング的な要素は多かったのですが、慣れてきたら使いやすいと
いうことと、Excelとの相性が良かったこともAutomation Anywhereを選んだ理由で
す。
他のツールについてもテストで導入してみましたが、最終的な決め手はRPA担当者
に任命された人が作りやすい、ということで選びました。
※BPRとはビジネスプロセス・リエンジニアリングの略で、既存業務の内容やフ
ロー、組織構造などを全面的に見直し、再設計することを言います。

RPA導入時に大切にしたこと

大森:RPA導入時に大切にしたことはどんなことでしょうか?
安西:未来永劫ではありませんが、サッポロビールではCoE(※)体制でロボットを開発・管理するのをポリシーにしています。
どこかの部署(例えばIT部門)で集中的にロボットを作るのか、各部署でロボットを作成できる人材
を育成して排出するのか。いろんな会社をヒアリングしました。
その中から、業務ごとではなく、中央集権でロボット開発し、管理・保守・修正・修理含めて進めていくことに決めたんです。
大森:そのわけは、どういったところにあるのでしょう?
安西:理由はいくつかあるのですが、Notesというシステムを利用していた頃、各部署管理で利用したところ、比較的マニアックなDB(アプリケーション)がたくさんできてしまったんです。結果として、製作者しかわからない野良ロボットだらけになってしまったという事をものすごく後悔していて、二の舞になってはいけない、というのがひとつ。
また、各部署でロボット制作の人材育成をするのにもトライしましたが、(食品メーカーという業界柄)全体のITリテラシーがそう高いわけでもない中で、通常業務をやりながらロボットを作成するのは作業者本人への負担が大きすぎ、スピード感なくなると判断しました。

※COE(センターオブエクセデンス)とは、 組織を横断する部署や研究拠点のこと。横断組織、中央組織、横断基盤の意。