DeNAとRPAの関係について全3回に分けてお届けしてきた今回のシリーズ、完結編!
5年前からRPAを導入し、自社でもRPAサービス『Coopel(クーペル)』https://coopel.ai/を展開しているDeNA。
「RPAは売上向上につながる?」
「これから社内でRPAどう使う?」
「導入を考えている企業にメッセージは?」
DeNA IT戦略部 大脇さん、Coopel事業開発推進室 中井さん、林さん、広報部 山本さん(以下、敬称略)にお話を伺いました。
是非最後までご覧ください…!
第1回「DeNA発!誰でも簡単!RPAサービス『Coopel』って?」
第2回「業務時間2000時間削減!?DeNA流作業効率の上げ方」
目次
RPAと売上向上
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RPAはコスト削減に使われる印象がありますが、売上向上の施策として使うことも可能なのでしょうか?
中井:RPAを起点に自社サービスの売上向上に繋げて頂けたという事例は多々あると認識しています。
まず見方の問題ですが、「業務の効率化によって浮いた時間を、これまで手が付かなかった業務に当てることができる様になる」という流れは多くの企業様で発生しています。
業務内容が明確に定義されているものは削減され、そこで削減された時間を別の業務に当てることで、これまで出来なかった新しい取り組みが出来る様になる訳です。
RPAで業務改善をした後、具体的な「新しい業務」がまだ決まっていないという企業様もいらっしゃいます。
例えばそういった課題意識を持つ企業様において、その「新しい業務」を作る為のきっかけとしてRPAを活用頂いた事例もあります。
その事例では、RPAを使ってweb上に存在するお客様の声を収集し、その声を社内のコミュニケーションツールに投稿するというロボットを作って頂きました。
お客様の声を一箇所にまとめるという事は重要だと感じながら、これまではそこに人員を避けずに実行出来ていないという課題があったそうで、新規施策の種集めにRPAを活用頂いたというケースですね。
ここまでRPAを活用して浮いた時間を「別の業務にあてることで売上向上に繋がる」というケースや、「そもそもの新規施策の種探しにRPAを活用頂く」というケースをご紹介しましたが、当然、より直接的に売上貢献に繋がったという事例も存在します。
全てをお話しする事は出来ませんが、事業の変化期であったり、時勢の影響を受けやすい事業においては、必要人員の目処が立ちずらく、過剰配置を避ける為に成長を一定期間抑制せざるを得ないという場合があるかと思います。
そういった「人による稼働を前提とすると対応仕切れていなかった、アップサイドのニーズに対応する業務」についてRPAを活用して頂く事で、体制構築が売上向上のボトルネックになる事を避け、より売上向上に繋げて頂くという様な事例も、実は業界を問わず生まれているかなと思っています。
今後の展開
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まだまだRPAを導入していきたい業務はありますか?
大脇:現在はRPAをみんな自由に当たり前に、空気のように使ってくださいというフェーズになっています。
以前はIT戦略部が主導で人事や経理などのバックオフィス領域に活用していました。
その後、EUC型のRPAも併用して、普及させるための社内イベント(C-1グランプリ)なども企画しました。
今ではかなり多くの方に使ってもらっていて、SlackのCoopelサポートチャンネルには約250人のユーザーが参加しています。
教材やサンプルがあるのでそれを参考にみなさん使ってください、わからなかったらSlackで気軽にご質問ください、という形です。
導入を考えている会社へ
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RPA導入を考えている会社にメッセージをお願いいたします。
中井:Coopelは月額5400円でご提供しています。冒頭の問いかけに戻りますが、まずは「もし月に3時間程の定常業務があれば、Coopelの活用を検討しませんか?」というのが我々からのメッセージです。
もちろん、RPAは魔法の杖ではありません。
導入すればそれだけで劇的な業務改善が実感出来るという事はなく、ロボットを作成して頂く過程では一定の時間を要する事もあるかと思います。
しかしそういった手間を少しでも軽減する為に有人でのカスタマーサポート体制を構築したりしています。
1ヶ月間の無料トライアルも準備していますので、まずはお試し頂ければと考えています。
時間が経つにつれてどんどんCoopel無しでの業務は考えられないと仰って頂ける様な、そんなサービスを提供していきます!
- 今回は貴重なお話ありがとうございました!
取材時の議事録公開!記事には載らなかったこぼれ話も…!?
これからどこにRPAを導入するか考えるのではなく、社員がみんな自由にRPAを使える環境づくりがされている点には驚きました…! そんなDeNAが展開するRPAサービス『Coopel』 取材を通して、徹底的に使いやすさや親しみやすさにこだわる姿勢が印象的でした。 RPAは魔法の杖ではないからこそ、ずっと使い続けてもらえるよう誰でも簡単に使えることを追求しているのかもしれません。 導入後はサポートも付くそうなので困っても安心ですね! みなさんもRPAを活用して業務効率化、そしてクリエイティビティの向上を目指してはいかがでしょうか! |
全3回に分けてお届けしてきた今回のDeNAインタビュー記事、
最後までご覧いただきありがとうございました!
そしてなにより取材に応じてくださった DeNA 大脇さん、中井さん、林さん、山本さん、貴重なお話ありがとうございました!
RPAMEDIAインタビュー記事に関するご意見、ご感想お待ちしております。
取材させていただける企業様も募集中です!
Contact:https://media-rpa.com/contact/
Twitter:@RPA_OBG