「月に3時間程の定常業務はありませんか?」
そう問うのはDeNA Coopel事業開発推進室 中井さん。
DeNAではRPAサービス『Coopel(クーペル)』https://coopel.ai/を展開しています。
月3時間程の定常業務がある会社はRPA導入のチャンスかも…!?
RPAと言うと「難しそうだな…自分は関係ないな…」と思う方も多いかもしれませんが、Coopelは使いやすさを追求し、個人事業主の方から大手の会社まで幅広く利用されているそう。
そんなCoopelの魅力やDeNA社内でのRPA活用状況について、DeNA IT戦略部 大脇さん、Coopel事業開発推進室 中井さん、林さん、広報部 山本さん(以下、敬称略)にお話を伺いました。
今回取材したDeNAとRPAの関係について全3回の記事で更新します。
第1回となる今回はCoopelについてお届け!
目次
RPAサービス『Coopel』について
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はじめにRPA事業展開の経緯を教えてください。
中井:Coopelは世の中にある課題を解決しようと考えた時に生まれた事業で、特に課題意識としてあったのが、国内の労働力不足です。
日本は世界に先んじて、高齢化社会、労働力不足の社会課題に直面します。
DeNAがこれまでにゲーム事業などで培ってきたデジタル技術を活用し、RPA技術で単純作業からの解放と高効率な労働力提供の場を創出したいと考え、本事業を始めることにしました。
また、より良い働き方を求める企業様や個人事業主様の支援を通じながら、引いては日本全体が競争力のある世界で勝負できるようにあって欲しいという想いから、
より多くの方に使っていただけるよう月額5,400円(税抜)という安価な価格設定にしています。
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Coopelは※1クラウド型ですが、クラウド型を選んだ理由はなんですか?
中井:なるべく現場の方がご自身で業務を自動化でき、活用していただきたいという考えから、エンドユーザー様が使いやすいように※2EUC(End User Computing)をコンセプトとしています。
RPAの技術は、比較的大きな規模の会社においては、情報システム部門などが先導し、時にはコンサルの方とも協業しながら大規模な業務改善プロジェクトの中で用いられるケースが多かったと認識しています。
しかし、大きな改善プロジェクトには入ってこない、現場の2~3時間の定常業務は必ずあるだろうと考えました。
クラウド型で提供することで、エンドユーザー様に少しでもスピーディーな導入を実現してもらいたいという考えが、クラウド型にした背景のひとつです。
※1 クラウド型:インターネット上のクラウドサービスにログインし、Webブラウザ上で作業を自動化するRPAツール。
※2 EUC:「End User Computing(エンドユーザーコンピューティング)」の略。情報システム部などのシステム管理部門の担当者ではなく、現場で業務を行う従業員や部門が、自らシステムやソフトウェアの開発・構築や運用・管理に携わること。
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現場の方から反響はありましたか?
中井:はい。非常に使いやすく、導入しやすいというお声をいただいております。
これは、DeNAがゲームなどで培ってきた、直感的に使えるUI/UXが受け入れられているのではないかと考えています。
また、※3オンプレミス型だと導入コストの問題があったり、しっかりとしたセキュリティを構築することが必要となりますが、「クラウド型は導入しやすくてありがたい」という反響をいただいております。
※3 オンプレミス型:自社のサーバーやコンピュータにRPAソフトウェアをインストールして活用するRPAツール
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Coopelの魅力はそういった❝導入しやすさ❞にあるのでしょうか?
林:Coopelは、いろいろな人に使ってほしいというのが基本的な考え方です。
ITの専門的知識があまりない方にも、ロボットを使って業務効率化をしてほしいという強い思いがあります。
ですので、お客様に使い方をご説明すると、「おお!」と驚いていただいたり、「楽しく簡単にできますね」というお声をいただきます。
そういったところが評価していただけている部分だと思います。
また、もうひとつの大きな魅力が価格面です。1アカウントから導入可能で、税抜き5400円という低価格でご利用いただけます。
最初は「RPAってなんだろう?」「どうやって使うんだろう?」「業務に適応できるかな?」といったお悩みを持っていた方でも、比較的ハードルが低く、クイックに利用を始めていただけています。
リーズナブルにRPAを始めて、業務効率化していくというところは魅力として捉えていただいていると思います。
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Coopel導入企業の増加にスピード感がありますが、どんな取り組みを行ったのでしょうか?(サービス開始より約1年4か月で有償利用の導入企業200社達成:2021年8月27日プレスリリースより)
中井:弊社としてはまず既存のユーザー様に、より便利に使って頂けるプロダクトにすることを目指しており、実はこれまで積極的なマーケティング活動を実施していません。
実際にCoopelをお使いのユーザー様に「これいいね」「使いやすいね」とご評価いただいて、オーガニックに広がっているというのが1番大きいと思います。
- クチコミによる影響が大きいのですね!
中井:そうですね。
我々からクチコミしてください!とお願いしたわけではないのですが、先ほど申し上げたUI/UXの観点と、価格の観点をご評価いただいて、
「まだ隠れている様だけど、面白いサービスがある」とご紹介いただく流れが多いと認識しています。
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これから改良していきたい点はありますか?
林:いまは既存のユーザー様、これから導入を考えているユーザー様、RPAを使う自信がないというユーザー様向けに、どうやったらもっと使いやすくなるか?といった取り組みに注力しています。
一般的には、IT系や金融系のITリテラシーが高い企業がRPAを利用するイメージがあるかと思いますが、Coopelではそれ以外にも製造業・建築・小売り・医療福祉系など多岐にわたる業種の方にご利用いただいています。
加えてEUC型でご自身でシナリオを作っていただき、広告・EC・人材・決済などのウェブツールや社内ツールで幅広くご活用いただいています。
そのため、多様なユーザ様が数多くのサービスを利用できるように、より簡単にわかりやすく使っていただくための機能・サービスを提供していく必要があります。
今でも使いやすいとの評価はいただいておりますが、さらにハードル低く、簡便にご利用いただける状態を目指しています!
取材時の議事録公開!
Coopelのホームページを見たとき、柔らかな色使いが可愛く、とても身近な印象を受けました! これもDeNAの「いろいろな人にサービスを届けたい」という気持ちの表れなのかもしれませんね。 また、徹底的に使いやすさを追求する姿勢が印象深かったです。 クチコミで評判が広まったというのもすごい…! 今回の取材を通して、RPAを使いこなせるか不安な方、いまのツールに使いづらさを感じている方にオススメしたいサービスだと感じました! |
次週は社内でのRPA活用方法や、人とロボットの共存についてお届けします。
DeNAのクリエイティブな仕事の背景には、RPAが関係しているのかも…!?
更新をおたのしみに!
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