2019年9月5日、「株式会社ネクストシステム」より、スマートフォンでキャプチャした動きが3Dキャラクターにリアルタイムで反映されるアプリ「ミチコン」に、多くの追加機能を搭載した「ミチコンPlus」がリリースされました。
ユーザーの要望から追加された機能は、どのような場面で活用が可能なのか。
「ミチコンPlus」のリリースに先駆けて、取締役の木村晋宏様と広報担当の田中利奈様にお話を伺わせていただきました。
アプリの機能や開発裏話など、様々な面から「ミチコンPlus」の魅力に迫りたいと思います。


写真左:カール・リング(弊社インタビュアー) 写真中央:田中利奈様 写真右:木村晋宏様

「ミチコンPlus」の注目ポイント

※以下のインタビューはアプリリリース前のものです。

-この度リリースをされる「ミチコンPlus」の、機能の目玉について教えてください。

「ミチコン」はスマホカメラのみで全身のモーションキャプチャーがリアルタイムで行えるのが売りの商品ですが、今回Plusになるにあたっての新たな機能として、モーションデータの書き出しとキャラクター変更が行えるようになりました。
通常モーションキャプチャーを行うには、機材を体に取り付けたり、カメラが360度置いてあるスタジオを借りたりして行うことが多いのですが、ミチコンPlusではスマホだけでモーションデータを取得できます。ミチコンPlusで得たモーションデータはCSVで書き出し、メールで送付することができます。
また、こちらの機能とキャラクター変更機能はPRO版ということでアップグレードが必要です。1ヶ月利用券(370円)でご購入いただく形になります。自動で口座から毎月引き落とされるものではないので使いたい時に使っていただけます。

-スマホでそこまでのことができるなんて、すごい技術ですね。しかも金額も安い。モーションキャプチャーはスタジオで撮影したり、機材を揃える必要もあり非常に高額になるので、それを1ヶ月370円で使い放題はかなり良いと思います。自動引き落としではないのも優しいですね。必要に応じて契約を行えるのはありがたいです。

ありがとうございます。モーションデータの書き出しを可能としたことで、モーションデータの二次利用が可能となりました。
例えば「踊らせてみた」動画など、様々な用途でご利用いただけます。
書き出し機能で取得したCSVファイルを.animなどに変換していただくとUnityでもご利用いただけますので、VTuberさんだけでなく、Unityを使って開発を行なっている方にも使っていただけると思います。

また、映像制作の会社さんにもご相談をいただいたことがあるのですが、その際は映画の仕上げ部分までは難しいものの、例えば絵コンテや動画コンテの段階であればバッチリ使える、とのことでご期待いただいています。

-なるほど、スマホアプリでも十分良い素材は作れる、ということで、一般からプロユースまでニーズはあるということですね。価格については正直もう少し高くても良いのではないかな、と個人的に思うのですが、どういった理由からこの価格に落ち着いたのでしょうか。

会社として「ミチコンPlus」をクリエイターさんの作品に気軽に使っていただきたいというのがあって、この金額に落ち着きました。
先ほどお伝えした通り、モーションキャプチャのハードルって結構高いですよね。そこで創造が止まっているクリエイターさんも多かったのでは、と思うんです。なのでこの値段なら気軽に試してもらえるかな、という値段を社内で話し合って決めました。少しでもお役に立てればと思います。あとぶっちゃけAppleの発表も近々ありますし、ARkit3が出ればどんどんハードルは下がっていくと思うんですよね。

-ユーザー側としては嬉しいですよね。そういった面からUI、UXについてもかなり使いやすくなっているということですね。

そうですね、そこは後ほど実際に触っていただき、体験していただければと思います。
弊社はスマホアプリも多く作ってきていますので、UI、UXについては直感で扱えるよう、こだわって制作を行なっています。

-今はスマホという道具を皆持っているから、それが一番ツールとして良いですね。リリースはいつ頃になりそうですか?

アプリは今申請中で、リリースはおそらく9月初旬になると思います(9月5日よりリリース開始)。

-とても待ち遠しいですね。