AI(人工知能)が世界で話題になり始めた頃、「AIでなくなる仕事(消える職業)」というワードが流行しましたね。
多くの職業が「消える」側に上げられており、震え上がった人も多かったのではないでしょうか。
今見ても書かれていた内容は間違いではなく、むしろ今はその動きが現実となってきたようにも感じます。

AIが仕事をするのは悪いこと?

少し以前は、職業が消えることに対してネガティブな印象を持つ人が割と多かったように感じましたが(取り上げられ方がネガティブだったのも要因)、実際にAIが私たちの職場や生活に浸透してくると、ポジティブな要素が非常に多いことに気付きはじめました。
AIの得意分野は「単純作業」です。
例えば集計や発注などの業務をAIに分担することで、人はそれ以外の業務に時間を使うことができ、業務効率を飛躍的に向上させることが可能となるのです。

上記はあくまで表層的な例でありますが、AI導入の本質的なメリットはさらに深くにあります。

※【AIZINE】に2019年7月4日に掲載された記事より引用しております。
これからはAIの時代。仕事に人工知能を導入するメリットはなに?

人工知能(AI)の導入により人間的らしい仕事との住み分けができる

ここまでは人工知能(AI)の得意なことについて触れてきました。しかし、柔軟な発想をすることはまだ得意ではありません。

人工知能(AI)を導入するメリットとして最後にあげるのは、人工知能(AI)に定型業務を任せることで人間にしかできない仕事に集中できることです。

例えば、人工知能(AI)に統計や分析をさせた後これをどのように扱うか考える必要があります。ここで出てきた情報を活かし、より優れたアイデアを出していくのは、人間だからこそできる仕事ですよね。
また、分析結果を基に話を進めていく過程でデリケートな部分が出てくる場合があります。それをきちんと説明したり信頼してもらうのは、感情をきちんと持った人間ならではの仕事となっていくでしょう。
そして、情報収拾や開発内容について倫理的に問題ないか考えるのも人間でないとできません。

このように人間だと効率が悪くなったりコストパフォーマンスの下がる仕事を人工知能(AI)に任せ感情、倫理、アイデアといった部分に集中させることで、全て人間にやらせるよりも生産性の高さで十分なメリットが期待できるのです。

現在日本で声高に叫ばれている「働き方改革」。
実現が難しく、「締め付けが強まってより苦しくなった」という声も聞こえます。
「業務量は変わらず勤務時間は短縮」と聞くと確かに現実的ではないですが、業務の一部をAIが担うことが可能となれば、実現はそう難しくないのではないでしょうか。
「AIに仕事を取られる」と捉えるのではなく、「人間とAIが協働する」と考えれば未来に希望を持つことができますね。
ワークライフバランスが整い、全ての人が健やかな人生を送ることができる社会。
鍵はAIが握っていると言っても過言ではないでしょう。

※引用元の記事の主張と、本記事の主張内容は関係ありません
[執筆:ハル・クムラ
[最新更新日:2019年7月19日]