アソシエイト

アソシエイトを知ろう!

RPAとは・・・
ここ近年、RPAが何かと話題になっています。
RPAとは「Robotic Process Automation(ロボティク・プロセス・オートメーション)」の頭文字から取った略語で「ロボットによる業務自動化」を意味します。
ある金融機関では事務スタッフが行う書類作成をRPAツールを使うことにより、書類作成にかかる時間が70%以上、年間にして15,000時間もの時間を削減できるようになりました。
RPAのツールにはさまざまな種類があります。RPAのツールというのは総称で、例えば、 「WinActor」「BizRobo!」「UiPath」「NICE」「Blue Prism」・・・などがあります。
今回はRPAツールの一つ「WinActor」の資格である「アソシエイト」について紹介します。

WinActorとは・・・

WinActorとはNTTグループで研究・利用を続け、技術とノウハウが詰まった、業務効率を支援するソフトウェア型ロボットです。
純国産ソフトウェアで完全日本語対応(画面表示も日本語)だから安心してご利用できます。また、プログラミングの知識がなくても使えるようできているので、どなたでも気軽に始められます。

アソシエイトとは・・・

アソシエイトは、WinActorについての技術を問う「RPA技術者検定」で、日本国内でRPA技術を証明する唯一の資格です。
WinActorのRPA技術者検定は優しい順に「アソシエイト技術者」「エキスパート技術者
プロフェッショナル技術者」の3種があります。
アソシエイトは、2018年にスタートしたWinActerについての技術を問う「RPA技術者検定」です。
*アソシエイトの前に入門講座がありますが、正式な試験ではありません。

RPA技術検定の資格を取得するメリット

①モチベーションの向上
自分のスキルを磨きたい、スキルアップしたいと思い勉強しても実際に実感できないとなかなかモチベーションをキープするのは難しいです。
そこで、資格取得することで自分のレベルを知ることができ、勉強したことが目に見える形で実感できます。
それが、スキル向上のモチベーションに繋がります。

②自分をアピールする材料となる
ここ数年RPAが注目を集めるようになってきたことによって、RPAに対しての高い知識をもつ人が不足するようになってきます。そのため、知識や技術があるという評価で就職活動でのアピールの材料になります。また、WinActorを使う職場であれば、昇給や昇格も果たしやすくなることが考えられます。

試験概要

アソシエイト技術者検定
●アソシエイト技術者検定

CBT(Computer Based Tesing)」方式
「CBT(Computer Based Tesing)」方式なので、パソコンを使用して試験を受ける形になります。また、自分が決めた試験日にテストセンターに行けば、いつでも受験可能です。

問題の内訳は、
=WinActorの概要(10問)
 例えば:画面操作、画像マッチング、各画面、例外処理、エラーについて、など。
=WinActorの機能に関する知識(20問)
 例えば:画像マッチング、各ノード、比較演算子、エミュレーション、カウントアップ、IE モード、イベントモード、メイン画面、など。
=WinActorのシナリオに関する知識(20問)
 例えば:分岐、繰り返し処理、変数、サブルーチン、例外処理、フローチャート、シナリオインポート、など。
合格点は原則として7割以上。

●試験の流れ

⇓試験会場にはテキストの持ち込みはできない。
⇓持ち物は顔写真付きの身分証明書謂1点、もしくは、顔写真無しの身分証明書2点。
 *身分証明書として認められる書類はこちらをご参照ください。
   →参考サイトURL:総合試験運営サービス J-Testing
⇓試験はCBT形式で行われます。PC上でラジオボタンで四択で解いていきます。
⇓50問まで解き、「試験終了」ボタンを押すと、画面に正解率が表示されます。
 *その場で合否がわらりますね!
⇓「印刷」ボタンを押すと受付の方のプリントに出力されるので、会場を退出します。
⇓退出したら、すぐに受付の方が出力された紙を渡してくださり、試験は終了です。
⇓RPA技術者検定を取得すると証明カードが発行されます。

サンプル問題をやってみよう!

アソシエイト試験問題(サンプル)
問1:ノード【待機ボックス】で変数値を表示したい場合、表示メッセージの設定方法として正しいのもを選びなさい。
1.値⇒変数名
2.”変数名”
3.%変数名%
4.#変数名#
答え:3

問2:メイン画面「記録対象アプリケーション選択ボタン」の説明として正しいものを選びなさい。
1.選択するアプリケーションの記録モードを決定する。
2.記録した操作を選択するアプリケーションに対して実行する。
3.選択するアプリケーションの操作の記録を開始する。
4.記録操作の対象とするアプリケーションを選択する。
答え:4

●その他の過去問
参考サイトURL:RPAquarium

●注意点
正しいものを選びなさい」、または「誤ったものをえらびなさい」という質問があるため、どちらを問われているのか問題の末尾をしっかりと読むことが大切です。
正しいものを選びなさいという問題は分かりやすいですが、誤ったものを選ぶというのは間違えやすいので、たいてい、こういう試験では引っ掛け問題などで、回答者の油断を誘って正解率を減らす問題が出てくる可能性もあります。10分から20分ほど時間に余裕ができるとおもうので見直しした方がいいでしょう。確実に高得点を狙いたのであれば、RPA技術者検定の対策本やRPA技術者検定公式サイトのサンプル問題などを利用して、試験対策をしましょう。また、動画でWinActorについて詳しく学習したいという場合は、株式会社NTTデータが「WinActor e−ラーニング講座」と称して各学習サービスを提携した動画講座を提供しています。
参考サイトURL:KOBE Work stlye-reform.com

おすすめ参考書

アソシエイト取得におすすめの参考書
画像引用元:秀和システム

「アソシエイト」取得におすすめの参考書は『RPAのはじめかた~ツールを見ながら巡る!RPAの楽しい世界』です。これは体験型のガイドブックで、初心者でも理解しやすいです。
参考書のタイトルにもあるように文章を読むだけではなく、RPA技術の楽しさを実感しながら読み進められるところも魅力です。
さらに、WinActor・BizRobo!・UiPath・RPA Express・WorkFusionという5つのツールに関してもこの一冊で学ぶことができます。

受講者からのアドバイス

・アソシエイトを受講する前に入門講座を受けておく!
・4つのインタフェース、3つの自動記録について理解しておく!
・上記であげた項目の基本的な意味や使い方を覚えておく!
・タイムアウトや実行速度などで設定できる登録可能な閾値や範囲お覚えておく!

最後に

今後RPAはさらに普及していきます。
資格取得を目指すなら、まずはWinActorの勉強からはじめ、レベルに合わせて受験していくのがいいでしょう。
あくまでも資格を取ることがゴールではなく、資格取得をする中で学んだことを業務に活かせたらさらに業務効率化につなげることができると思います。

[執筆:NO NAME
[最終更新日:2020年4月17日]