・RPAが得意・不得意な作業
 得意
 ・機械的な判断・反復業務
 ・定型業務、ルール化しやすい業務

 不得意
 ・非定型業務
 ・ノウハウによる意思決定(AIが必要)
 ・画像PDFなどの非定形物処理(※OCRが必要)
 ※OCR(光学文字認識)
 手書きや印刷された文字を、イメージスキャナなどで読みとり、
 コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術です。

・RPAの利用に適している業務
 PC上で定型化されている業務

業務内容 実例
システムへ入力する業務 ACCESSへ入力する。
システム間で転記する業務 ACCESSに登録されている情報をExcelに転記登録する。
データの照合・消込、チェックする業務 請求データと納品データを突き合わせ照合する。
ブラウザを操作する業務 インターネットの情報を定期的に確認し資料を作成する。
Webシステムから情報をダウンロードする。
メールを利用する業務 集計したExcelを指定した宛先に送信する。
フォルダを利用する業務 Excelファイルを所定のフォルダに保存する。
Excelを利用する業務 明細用Excelを、集計用Excelに転記する。

 

・前提条件を変える事でRPA利用に適する業務

業務内容 実例
紙を使う業務 紙を使う業務を、Excelに置き換える。AI-OCR+RPAを検討する。
マニュアル化や業務の標準化がされていない業務 処理を行う人毎に業務手順が異なるが、処理の結果は同じ業務。

 

・RPAの利用に適さない業務
 メールの添付ファイルの開封や承認行為などといった
 セキュリティや内部統制(コンプライアンス)のリスクある業務はロボット化に注意が必要です。

業務内容 不適切である理由
添付ファイルの開封業務 添付ファイルの開封によるウィルス感染のリスクが高い。
承認業務 内部統制上、承認行為に意味をなすため。
機密情報の印刷業務 機密情報か否かの判定が必要であるため。
ロボット停止時にリカバリーできない業務 ロボットはソフトウェアなため、停止することで業務が滞ってしまうものは適さない。
社外への発信業務 外部発信では一度行うと取り消せない場合が多いためリスクがある。
入出金行為 ネットバンキングのアクセス等、現金フローに直結する行為はリスクが高いため適さない。

今回はRPAのおおまかな特徴についてでした。
イメージが掴めましたら幸いです。
次回は『■RPAの概要について-後編-』をお届け致します。
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