RPAメディアを運営しているオブジェクティブグループ(https://ob-g.com/corpo/)では
隔週でRPAの講習を実施しています。

こちらの記事では、講習の実施内容をご紹介していきたいと思います。
今回はRPAの概要の前半をお伝えいたします。

■RPAの概要について-前編-

・RPAとは
Robotic Process Automation (ロボティック・プロセス・オートメーション)の略称となります。
デスクワークの定型業務をPC上でソフトウェア(ロボット)が代行し、業務プロセスを人に代わり自動化する技術です。

・RPAの広がった理由
『ロボット』や『自動化』という言葉を聞くとプログラミング言語が必要なイメージになりますが、
RPAは主に視覚的操作で作成するためプログラミング知識がほぼ不要なツールです。

また、名称にロボットを冠している事で非エンジニアの方にもイメージしやすく
人手不足・働き方改革が叫ばれる日本の現状において急速に広がりました。

・RPA導入で見込まれる効果
・反復単純作業を自動化することにより、無駄な時間や労働力を抑えることができます。
・業務をデジタル化・自動化し、業務フローを可視化してブラックボックス化を防げます。

効果 内容
業務の効率化 簡単な業務であれば人が行うよりも高速に実行する事ができ、業務効率の向上が見込まれます。
業務の正確化 大量のデータであっても業務を忠実に再現する為、ミスがなくなります。
業務フローの可視化・平準化 RPAを導入する際の業務整理により、無駄や属人性を排除し平準化や共通化ができます。
システム間のムダ作業の撲滅 システムよりデータをダウンロードし、加工して別のシステムに入力したり、
システム間の橋渡しとして人手がいる無駄な作業を自動化することができます。
時期的な人手不足を解消 一次的な繁忙期にも人を雇うことなく対応できます。
24時間365日稼働可能 ロボットは夜間・休日でも稼働でき、人の対応はロボットの出力結果以降となり働き方改革に寄与します。
仕事に対するモチベーション向上 定常的な効果に加え、作業に要していた時間を他の作業に充てたり、
「考える」「判断する」業務にシフトしたりする事で、やりがいや充実感などの効果が見込まれます。

 

・RPAのクラス(段階)

        ・EPA(エンハンスド・プロセス・オートメーション):「強化された手順の自動化」
        ・CA(コグニティブ・オートメーション):「経験的知識に基づいた自動化」

RPA→EPA→CAとクラス分けされていますが、EPA・CAはまだ一般化されてはいません。

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