世界では今、コンビニやスーパーなどの無人化の動きが加速しています。
AI(人工知能)技術の発展により、実用レベルでの店舗運用が可能となったのが大きな要因でしょう。
無人店舗では実際にどのような技術が使われていて、どのようなメリットがあるのでしょうか。
下記より、「トライアルQuick大野城店」の例を見ていきたいと思います。
スマートレジカートでお会計、天井には200台のカメラ
いろいろ経緯を調べていると、
2018年2月に「スーパーセンタートライアル アイランドシティ店」が福岡市にオープンし、知見を貯めたのち、2018年12月に夜間完全無人化を可能とした「トライアルQuick」が福岡県大野城市にオープンしたようです。私は夜間運用じゃない時に行ったのですが、仕組み自体は運用されていたので試してきました。普通のレジもあるのですが、レジとカートが一体化したスマートレジカートなるものがあったため、そちらで買い物してます。
簡単にいうと以下のようなシステムでした。
- トライアルのプリペイドカードにチャージして支払い。
- レジとカートが一体化したスマートレジカートを押して買い物。カートにタブレットとバーコードリーダーがついている。(普通のレジもあるが夜間は使わない)
- 商品は客がカートに入れる前にバーコードをスキャンする必要がある。
- スマートフォンが天井にたくさん配置してありWi-Fiで通信している模様。
- レジを通る前にタブレット上で会計を行う。買い物を終えた後は専用のゲートを通り、スタッフの方に確認ボタンを押してもらってレシートもらって買い物完了。
多くの無人店舗がそうであるように、上記「トライアルQuick」でも店内に設置された多数のカメラの像から「AI(人工知能)」が棚の商品や人の動きを解析、認識をしております。
従来は人の目が必要であった場面をカメラとAIが見守ることで、店舗の無人化を実現しているのです。
無人店舗の会計はキャッシュレスが主で、上記「トライアルQuick」では専用アプリと連動したプリペイドカードでの決済を行なっています。
キャッシュレス決済のメリットは、顧客情報と購買情報の紐付けが容易であることです。
「いつ・どの店舗で・どういった層の客が・何を買ったか」という情報をビッグデータとして蓄積し、マーケティングに活用するのです。
今やビッグデータは、マーケティングにおいて必要不可欠なものとなりつつあります。
今はまだ国内数店舗(コンビニ、スーパー含めて)にとどまる無人店舗ですが、「労働力不足」「ビッグデータ蓄積」、さらに今年10月に控える「消費税増税(※)」を背景に、店舗の無人化、キャッシュレス化はさらに加速をしていくことになるでしょう。
※消費税が10%に増税したのち、キャッシュレス決済利用によるポイント還元、軽減税率が大きなメリット。(参照:トウシル)
来年の今頃、無人店舗がどれだけ日本国内で展開されているか非常に楽しみです。
[最新更新日:2019年7月17日]