「VisionPose」をネクストシステムが技術提供

リハビリ現場革命!

歩行のリハビリというと、皆さん何を思い浮かべますか?
・両脇の手すりを掴んで必死に…
・杖や療法士の方が身体を支えながら…
・車付きの歩行補助を使って…
など、本人も療法士の方も大変なイメージがありませんか?
特に療法士の方に支えてもらいながらの歩行訓練では、患者さんの全体重を支えてなおかつ誘導しなくてはならないため身体の負担が凄まじいですし、他を見ても転倒の危険性や付随する悪化のリスクもあります。
そんな双方のストレスを解消できるロボット『ウェルウォーク』がリニューアルされました!

引用元はこちら:AI骨格検出エンジン「VisionPose」を、 トヨタ自動車のリハビリテーション支援ロボット 「ウェルウォークWW-2000」に提供

AI骨格検出エンジン「VisionPose」を、
トヨタ自動車のリハビリテーション支援ロボット 「ウェルウォークWW-2000」に提供

ウェルウォークWW-2000

AI骨格検出エンジン『VisionPose』搭載。リハビリ支援ロボット登場!

トヨタ自動車株式会社が開発した、脳卒中などによる下肢麻痺のリハビリテーション支援を目的としたロボット「ウェルウォークWW-2000」に、株式会社ネクストシステムが全国展開する、人間の骨格を検出する独自開発の人工知能エンジン「VisionPose」を搭載されました。
この「VisionPose」が患者の歩行状態をリアルタイムで検出することによって、「ウェルウォーク WW-2000」の新機能である歩行分析ガイド機能やゲーム機能の実現に貢献しています。

そもそも『VisionPose』ってなに?

超簡単に説明しますと、

こんな感じで人の動きに合わせてリアルタイムで骨格が表示される技術です。
赤外線センサー付きカメラではないので、屋外でも快適に使用することが可能です。
この「VisionPose」はダンススキル評価アプリや、
全身モーションキャプチャアプリにも使用されています!

リハビリテーション支援ロボット「ウェルウォークWW-2000」とは?

「ウェルウォークWW-2000」は、患者様に合わせた難易度の調整や歩行状態のフィードバック機能など運動学習理論にもとづく様々なリハビリテーション支援機能と、簡単装着やタッチパネルでの一括操作などシンプルな構造と機能による臨床現場での使いやすさを兼ね備えたリハビリテーション支援ロボットです。
2017年に発表した初代ウェルウォークWW-1000からの進化点として、患者様に継続してリハビリテーションに取り組んでいただけるようモチベーション維持を支援するゲーム機能や、異常歩行改善のためアシスト設定のどこを変更したらよいかなどの情報をリアルタイムで提示する歩行分析ガイド機能を新たに搭載しています。患者様の歩行状態の判断や改善策の検討をウェルウォークWW-2000がサポートすることで、療法士の業務負担を軽減しながら患者様により効率的な歩行練習を提供することが可能となりました。
この度、ウェルウォークWW-2000において、患者様の姿勢が正しい位置にあるかどうか確認する用途に当社の「VisionPose」をご採用いただきました。ウェルウォークWW-2000は2020年2月20日より納入を開始しました。

患者さんの目の前の画面には「VisionPose」を元に右の画像のような映像が表示され、
歩行時の姿勢を確認しながら訓練することが可能です。
正面だけでなく、横からの姿勢も確認できるので補正するイメージがしやすいのも魅力。
足元はランニングマシンのように動く床になっており、
患者さんに合わせて早さの調整もできます。

足には歩行アシストの機械を装着。
状態に合わせてアシストレベルの調整も可能。
転倒防止機能も搭載しているため安全を確保しながら行えます。

・姿勢ゲーム(姿勢維持に応じてポイントを獲得していく)
・東海道五十三次ウォーク(歩数をカウントし、東海道五十三次の宿場を旅する)
など、リハビリを楽しく行うためのゲーム機能も搭載されているため、
モチベーション維持の支援も充実!
明確な目標設定により頑張る気持ちが湧いてきますね!


参考動画: 『ウェルウォークWW-2000』 YouTubeチャンネル トヨタ自動車株式会社

患者さん、療法士の負担軽減に大きく貢献!

患者さんの中には、やはりリハビリは継続的に続けなければいけないとはいえ、目に見えて回復が実感できるまで辛いし時間がかかるためか、時にはリハビリ拒否する方も少なくないようです。それを画面に映してフォーム修正をしやすくしたり、患者さんに合わせてサポート率を調節したり、ゲーム機能を利用して遊び感覚にすることによって、感覚だけではなく、目に見て数値でも実感できるようになり、モチベーションのが続くのは魅力的に見えました。
一方、療法士の方も患者さんの全体重を支えたりと重労働の中で、体を痛める人も多いと聞きます。この「ウェルウォークWW-2000」の導入によって、常時支えることがなくなるので、体を痛めたり、転倒による怪我のリスクを大幅に減らせる事が可能です。また、「VisionPose」を搭載したことによってより詳細なデータが取れるため、今後のリハビリの見通しも可能になるかと思われます。
そうすれば患者さんやそのご家族の方とも情報共有もスムーズに行えるので、信頼関係の構築に役立つでしょう。

「患者さんの回復を見届けられ、感謝されるのはとても嬉しく、やりがいもあるが、やはり身体への負担も大きくて大変です」と、多くの療法士の方が感じているようです。
そして患者さんも、状態が深刻であればあるほど、思うように動かない体にイライラしたり、リハビリが楽しくないと感じたりしてしまいます。
そんな悩みを解消してくれるのが今回紹介した「ウェルウォークWW-2000」です。
従来モデルである初代ウェルウォーク WW-1000は、現在数多くの病院やリハビリ施設などで導入しています。新たな機能を搭載した「ウェルウォークWW-2000」も、これからもっと普及して、より多くの人たちの負担が軽減されることを願いつつ、更なる技術の発展に期待が高まりますね。