創業以来「万全な直接受注体制」のもと、イベントの企画・制作・運営を行っている株式会社ホットスケープ!
イベントを通じて環境問題や社会問題にどのような貢献ができるかを考え、様々な取り組みを行っています。
今回は株式会社ホットスケープ代表取締役 前野伸幸氏に、その取り組みについて取材させていただきました。
取材で聞いたお話をまとめ、「アイランダーサミット石垣について」、「イベント業界で活用されるDX技術について」の全2回に分けて記事をお届けします。
第1回ではSDGsに関する取り組み、世界一小さなサミット「アイランダーサミット石垣」についてご紹介いたします!
アイランダーサミットとは、島目線(アイランダービュー)を基軸に「地球を一つの島」と見立てて、島文化を愛する有識者同士が 「プロボノ型」でダイアログする自主運営型の民間サミットです。 毎年キーテーマを掲げ、企業、行政、サイエンティスト、エンジニア、クリエイター、アーティスト、主婦、学生など各界から高いモチベーションを持つ方々が島に集まり(オンライン&オフライン)、専門的かつ俯瞰的なアイディアを共有し、地球を良くするきっかけを島から作ってゆきます。 引用:http://islander-summit.world/
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目次
アイランダーサミットを石垣島で行うことになった背景はなんですか?
コロナ前、石垣島は観光に最適な場所でしたが、オーバーツーリズムの問題に直面していました。具体的には、大型フェリーで約5,000人もの観光客が押し寄せ、食事やお土産購入のために町が混雑し、ゴミも増加しました。しかし、石垣島の人口は約5万人と少なく、この大量の観光客がバランスを乱す状況でした。
この問題に対処し、地球環境を保護する必要性を考えたとき、箱庭のような石垣島での取り組みは、地球全体に応用できるかもしれないというアイデアが生まれました。そこで、2019年から島の未来について考える活動が始まりました。
具体的な取り組みや活動内容について教えてください。
1日目は、レストランを貸し切りにさせていただいて基調講演を行いました。
2日目は、美しい浜辺がサミットの会場となりました。プライベートビーチを貸し切り、木陰にテントを設置して、珊瑚の白化や漂流ゴミの問題などについてディスカッションしました。
建物から飛び出して海辺で行う方がアイデアも出ますし、参加者のポジションなど関係なく、フラットな雰囲気で行えてとても良かったです。
3日目は、大人から高校生まで全員が参加し、ビーチのゴミ拾いを行いました。特に印象的だったのは、バリの高校生たちがバケツリレーを楽しそうに行っていたことです。バリにはバケツリレーの文化がないため、大変な作業のはずなのにみんないきいきと、楽しそうに行っていました。
また、このサミットの2か月前から、石垣島の高校生とバリのグリーンスクールの高校生は、「漂流したペットボトルゴミの未来」について毎週のようにディスカッションを行っており、その成果をサミットで発表してもらいました。
その他にもサミット全体を通して、ペットボトルの使用廃止・電気やガスを使わない調理・竹ストローの使用など様々な部分でサスティナブルな工夫をしています。
今年のテーマは「IDGs」ですが、このテーマの選定理由はなんですか?
SDGsは現在広く浸透してきていますが、IDGsは次に注目される言葉だと思っています。SDGsは経済活動に紐づいているものが多いのに対し、IDGsは個人の生き方や価値観に焦点を当てており、「自分らしくどう生きるか」がテーマとなっています。
今回のサミットでは、自身の行動や選択を通じた環境に対する影響を考え、”ジブンゴト化”に進展する機会を創り出したいと考えています。
アイランダーサミットは今後どのように成長し、環境問題や社会問題への貢献を続けていくのでしょうか?将来展望について教えてください。
2019年はエネルギー問題や循環経済が主要なテーマでしたが、今年はIDGsに焦点を当てています。昨年までは私(前野氏)とプロデューサーの渡邉賢一氏がプログラムを考え、大きなテーマの中からセッションやダイアログを作っていました。
しかし、今年からは参加者ひとりひとりがプロデューサーになっていただき、IDGsを軸にテーマから登壇者までを考え、きちんとその後のアクションにつなげることを目指しています。
この活動は5年間も続いており、世界を変えることまでは難しいかもしれませんが、人々の意識を少しでも変えたり、石垣島と親密なつながりを築けているのは非常に嬉しいです。私たちはこのような関係を続け、さらに多くの人々と繋がり、共に未来を築いていきたいと考えています。
アイランダーサミットは、石垣島に訪れる人々だけでなく、動画配信でも公開されています。過去動画も全て見ることが可能であり、ここに貴重な財産があると考えています。
また、バタフライエフェクトという言葉がありますが、自分の小さな行動もどこかで大きな風となっている可能性を信じて、この活動を継続していきたいです。
最後に
この記事を通してアイランダーサミット石垣について知っていただけましたでしょうか?
サミットというと大きな会場を借りて行うお堅いイメージがありましたが、アイランダーサミット石垣ではとてもラフで楽しそうな印象を受けました。
場所にとらわれず、環境問題や社会問題について考えられる、これがサスティナブルな新しいサミットの形のひとつなのかもしれません。
今年はテーマ「IDGs」を通して、地球が抱える問題を”ジブンゴト化”して考えるきっかけを創出します。
YouTubeにて全日リアルタイム・アーカイブ配信が行われますので、ぜひご覧ください!
【イベント概要】
名称:アイランダーサミット石垣2023
日時:2023年11月2日(木)―3日(金)
主催:アイランダーサミット実行委員会
共催:XPJP、ホットスケープ
協力:石垣市
目的:自然環境、食、経済、人材、エネルギー、島と他地域など、循環を軸に共創社会の本質を探究し、スモールチェンジにつなげます。
▶アイランダーサミット石垣 公式HP 【http://islander-summit.world/】
▶YouTubeリアルタイム・アーカイブ配信有【the_islander_summit_LIVE – YouTube】
次回の取材記事では「イベント業界で活用されるDX技術について」お届けします!
更新をお楽しみに!
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