AIってなに?

こんにちは、ハル・クムラです。
今回はAIについて解説をしたいと思います。

AIとは、ずばり人工知能のことです。
色々なことを学習・経験して推論し、物事の過程から知的で最適な行動を行うことが可能となるコンピューターシステムを指します。

最近は私たちの生活の中にもどんどんAIが使われているので、AI関連のものを目にしない日はないのではないでしょうか。
例えばiphoneの「siri」や「お掃除ロボット」、最近では自動車の「自動運転技術」にもAIは活用されていますね。
AIの機能は「識別→予測→実行」の3つに対分され、プログラムされた通りのことを実行するのではなく、学習した内容から臨機応変な判断を行うことができるのです。

どういう仕組みなの?

AIが知的な判断・活動を行うためには、そのベースとなる「ビッグデータ(大量のデータ)」が必要となります。
ビッグデータをAIに学習させるには「機械学習」、中でも最近では「ディープラーニング(深層学習)」が多く用いられるようになりました。

機械学習もディープラーニングも、AIの中の要素技術の一つです。
機械学習とは、大量のデータを分析して予測に活用できるパターンを抽出するシステムのことで、ディープラーニングは情報伝達と処理を行う中間層を多層にすることで、汎用性や予測精度を上げることが可能となります。
ディープラーニングの最も優れている点は、人間が知識を教え込むのではなく、人工知能が自ら知識を得ることができる点にあります。
この技術の登場によって、AI技術は飛躍的な進歩を遂げました。
通常のプログラムとは異なり、学習や経験から自発的に発展をしていくのがAIの大きな魅力なのです。

AIの活用例

AIの主な活用例として、以下のようなものがあります。
◆スマートスピーカー(AIスピーカー)
AmazonのAlexaに代表されるような、音声に反応して様々な動作・サービスの提供を行うIoTです。
音声認識の精度はかなりのレベルにあり、様々なトーンやイントネーションで話しかけてもしっかりと認識をしてくれます。
ユーザーが話しかけた言葉は音声データとして集約され、さらなるサービスや精度の向上に役立てられています。

 RPA MEDIA | RPAメディア
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https://media-rpa.com/smartspeaker-bigdata-ai/

◆翻訳機
ディープラーニングの採用により、音声認識の精度は格段に向上しました。
定型文だけでなく、話し言葉なども学習させることで、自然な翻訳が可能となっております。
最近は企業の外国人対応のための研修や、消防署などでも導入されており、その翻訳の信頼性の高さがうかがえます。

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https://media-rpa.com/firedepartment-translator-bigdata/

◆不動産サービス
AIが不動産の価格、立地、数年後の価格推移までを予測した上で、購入検討者に適した物件の提案を行います。
様々な要因の絡む提案というのは従来人の手の介入が必須でしたが、AIの精度が向上してきたことで複雑な提案も人の手が介入せずに行えるようになりました。

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https://media-rpa.com/realestate-bigdata-ai-2/

◆車の自動運転(運転サポート)
自動運転はレベルが様々分かれますが、人間を必要としない完全な自動運転から、ブレーキやハンドル操作の一部をサポートするものまであります。
いずれもAIが運転状況を把握して、その時々において最適な処理を行なっています。
カメラから入った像をもとに前の車を自動追従したり、前の車に接近し過ぎた際、急に人が目の前に飛び出してきた際に自動でブレーキをかけるなどの機能が実用化されています。

◆無人店舗
一般的な無人コンビニの例でいくと、店内に設置された多数のカメラに映った像をAIが分析を行い、手に持った商品を元に自動で会計を行うものです。
登録された情報から自動で会計が行われるので、人件費の削減はもとより、万引きなどのリスクも少なくなります。

AI進歩の歴史

初期のAIは、プログラムされたことをただこなすだけのものでしかありませんでした。
それが今やディープラーニングを用いて、今までは人間でなければ行えなかったような作業もAIが独自に判断をして実行できるようになってきたのです。
現在主に実用化されているAIは「特化型AI」と呼ばれるもので、いわゆる特定の分野にのみ特化したAIです。
今後誕生が待たれるのは、「汎用型」と呼ばれる自意識を備えたAIです。
まだまだ乗り越えるべきハードルは多いですが、これが実現されれば人類の歴史は大きな変革を迎えるでしょう。
AIが人間の知能を超える「シンギュラリティ」は、2045年に到来するのでは、という見立てもあります。
今後もAI技術の発展から目が離せません。

[執筆:ハル・クムラ
[最新更新日:2019年9月27日]