チャットボットに見るAIの進化

最近、AI技術の発展・普及がとにかくすごい!
テレビCMを見ていても、採用活動にAI、業務効率化にAI、とにかくAIというワードを耳にしない日はありません。
チャットボットを進化させた「AIチャットボット」が登場すると、今までは人間でなければ行えなかったような業務も、AIが代わりに行えるようになりました。
某デパートにて、モニターに映った3Dイラストの女性がこちらの問いかけに対して的確に回答するのを見て、「あぁ、小さな頃に夢見た未来に自分はいるんだな」としみじみ感じましたね。

機械であるAIがここまで柔軟な対応をできるようになった背景には、「ビッグデータ」と「ディープラーニング」の存在があります。
何もデータの入っていないコンピュータはただの箱。人間で言うと赤ん坊のような状態です。
ここに大量のデータ(ビッグデータ)が入ると、それは知識となります。
ディープラーニングは機械学習の中の技術のひとつで、必要なデータ量さえあれば機械が自律的に学習をしてしてくれます。
PCの中にデータをひたすら投げ込むだけで、AIが勝手に賢くなってくれるのです。

文章や会話の中から必要な要素を抽出し、ビッグデータを元に判断、適切な回答を行なってくれるAIチャットボット。
人間とAIの間で受け答えが成立する現状を見ていると、「クリエイティブな業務は人間の専売特許!」なんて言ってられるのも今のうちかな?という気がしてきます。

日本初、最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」(https://okwave.jp)を運営する株式会社オウケイウェイヴ(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:松田 元)は、株式会社池田泉州銀行(所在地:大阪市北区、頭取CEO:鵜川 淳、以下「池田泉州銀行」)のWebサイトを利用する個人のお客さまの利便性の向上を目的とした対話型自動応答サービスのソリューションとして、当社AIを搭載したAIチャットボット『OKBIZ. for AI Chatbot』(https://www.okwave.co.jp/business/service/okbiz-ai-chatbot/)の提供を開始しました。

画像引用元:PRTIMES

池田泉州銀行では、同行のPCサイト、スマートフォンサイトに訪問した個人のお客さま(以下、「サイト利用者」)向けに、24時間365日、手続きなどの情報をより簡単、便利に会話型で確認できる対話型自動応答サービスを提供されています。
このたび、この対話型自動応答サービスに当社独自開発のAI「KONAN」(※1)を搭載したAIチャットボットサービスの提供を開始しました。
AIを搭載したチャットボットにより、文章でのお問い合わせであっても学習した自動応答ができるため、サイト利用者は素早く簡単に必要な情報にたどり着くことができます。また、入力した質問内容に不足があるなど、AIが回答を絞り込めない場合には、「独自の聞き返し」を行い、回答候補のFAQ(よくある質問とその回答)や入力した内容に関連する語句を自動的にサジェスト(示唆)します。サイト利用者は、AIチャットボットがサジェストする選択肢からも回答の絞り込みができ、質問の入力の手間そのものも軽減できます。

なお、『OKBIZ. for AI Chatbot』は、AIチャットボットによる回答のデータベースとなる当社のFAQシステム「OKBIZ. for FAQ」(https://www.okwave.co.jp/business/service/biz-faq-helpdesk/)にて追加・更新されるFAQデータを随時AIが自律的に機械学習することに加え、FAQに関連する単語もあわせて自動的に機械学習する「インテリジェンスラーニング」機能を搭載しています。AIチャットボットの運用の際に課題と言われている回答データベースの二重管理や、回答シナリオの設定、チューニングといったメンテナンスを行うことなく、手軽に導入・運用ができます。

当社は今後もQ&Aを土台にAIをはじめとする最先端の技術を積極的に開発し、世界の発展や産業振興に寄与する製品サービスを提供していきます。

※1 AI「KONAN」は、当社が運営するQ&Aサイト「OKWAVE」に蓄積した3,600万件以上の「質問」と「回答」にて構成された様々なジャンルのQ&Aデータを、日米で取得した特許技術(特許番号 第5885689号)をはじめとする当社独自の技術を用いて機械学習し、一般的な単語の関連性や様々な言い回し、悩みと解決策の関連性を知識化して保持しています。

様々なジャンルの「Q&Aデータ3,600万件以上」には驚きです。
「今までは人間が行なっていた業務の多くを、気が付けばAIが行うようになっていた」というものも、今後は更に増えていきそうですね。

来るか、シンギュラリティ

シンギュラリティとは、ざっくり言ってしまうと「AIが人間より賢くなって、世の中が大きく変化すること」を指します。
「自律型のAIは実現不可能」「シンギュラリティは起こらない」という声もありますが、私はAIの進化を信じています。
ムーアの法則ではありませんが、ここ20〜30年間での携帯電話の進化を見るに、10年後にはきっと今の私たちには想像もつかないようなものがたくさん世の中に生まれていると思うのです。
シンギュラリティが起こるのは2045年と言われています。
その頃にはきっと、自律型AIを搭載したロボットが世の中に溢れていて、車も空を飛んで(もちろん自動運転)ロボットがメスを持つ時代が到来していることでしょう。
AIがどんどん進化をして、人間が働かなくても良い世界が実現されると良いですね。

[執筆:ハル・クムラ
[最新更新日:2019年8月27日]