ジョンソンコントロールズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:吉田 浩以下:ジョンソンコントロールズ)は、RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)*とインドCoE(センター・オブ・エクセレンス)組織の活用により、2021年度(2021年9月末まで)中に合計約6万9千時間の工数を削減、人材不足による業務負荷の拡大を抑制し、従業員のワークライフバランス向上を図るとともに、より付加価値の高い作業にリソースを配分することで、労働生産性とサービスレベルのさらなる向上を実現します。
  • RPA活用の拡大により年間4万時間の工数を削減予定

2019年2月にRPA導入プロジェクトをスタートしたジョンソンコントロールズは、既に5つの領域で実用化を実施、2021年度中に新たに10個のロボットを実用化します。これにより、アプリケーションエンジニアリングや設計・積算業務、リモートオペレーションなどで抱えている単純作業が自動化され、年間約4万時間という大幅な工数削減が実現する見通しであることがわかりました。これまで人が行っていた単純作業やケアレスミスの起きやすい繰り返し作業をロボットに置き換えることで、労働生産性のみならず、質の向上も実現します。

【ジョンソンコントロールズにおけるRPA活用領域】
①     Metasysビルオートメーションシステム*の中央監視グラフィックの制作
②     Metasysビルオートメーションシステムのシステムコンフィギュレーション(登録作業)
③     各制御機器の設定情報ファイルインポート
④     機器の発注手配申請
⑤     建設業法で定められた安全書類の作成

  • インドCoE組織への業務委託拡大により年間約2万9千時間を削減予定

昨年度から開始している、自社組織のインドCoEへの業務委託を拡大し、本年度新たに設計や盤図、データベースの作成といった業務を追加委託します。これにより2万3千600時間の工数削減が見込まれ、2020年度のDDC(デジタル式制御機器)ソフトウェアや中央監視のグラフィック、データベースの作成などの業務委託による5,600時間以上の工数削減と合わせ、国内のアプリケーションエンジニアや設計、盤図作成部門での工数を合計約2万9千時間削減する見込みです。当社では、2019年10月に業務のアウトソースを推進する専門組織を立ち上げ、業務委託推進により労働生産性を向上、リソースの有効活用を推進しています。

インドCoEはジョンソンコントロールズの社内組織として2000年に設立され、現在約800名のエンジニアが、アジアのみならず、北米、南米、ヨーロッパなど世界中のジョンソンコントロールズの拠点にビルオートメーションシステム、HVAC機器、防火・防災、セキュリティ、デジタルソリューションなど広範なポートフォリオのエンジニアリングサポートを提供しています。

ジョンソンコントロールズでは、テクノロジーとグローバルネットワークの活用で付加価値の高い作業に国内の限られた技術エンジニアを集中させることで、業務負荷の改善とサービスレベル向上に取り組んでいます。日本法人では、2019年よりAI・ICT技術を活用し、設計、計装、サービス業務のプロセスを標準化しているほか、Microsoft Azure Machine Learningを活用した不具合検知システムの導入で属人的であった保守点検業務のサービスレベルを平準化し、業務効率を向上させました。グローバル全社では、2016年からRPAの導入推進を開始、インドCoE組織設立をはじめ、世界中のベストプラクティスを共有することで全社的な効率化を推進しており、今回、日本発で開発されたロボットのグローバル展開も期待されています。

* RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)とはルールエンジンやAI、機械学習といった認知技術を活用した業務の自動化システム。

*Metasysビルオートメーションシステムは、従来専用機が必要とされていたビルの中央監視システムを、日本で初めて汎用PCでの操作をWebベースで実現させたシステムです。強固なセキュリティ機能を有し、アメリカ国防総省の本部庁舎である、ペンタゴンをはじめ、商業施設、文教施設、医療施設など多彩な用途の建物での導入実績があります。

ジョンソンコントロールズ インターナショナルについて
ジョンソンコントロールズ(NYSE:JCI)は、人々の生活空間や職場、文教施設からエンタメ施設まであらゆる環境を変革します。スマートで健康的かつ持続可能な建物を実現するグローバルリーダーとして、建物利用者や建物環境、さらには地球環境に最適な建物のパフォーマンスを再定義することが当社のミッションです。
135年以上のイノベーションの歴史を持つジョンソンコントロールズは、包括的なデジタルソリューション群であるOpenBlueを通じて、医療施設、学校、データセンター、空港、スポーツエンタメ施設、工場などの未来の青写真を提供しています。ジョンソンコントロールズは、世界150ヵ国以上に10万人のエキスパートを擁し、業界で最も信頼されているパートナー企業とともに、ビルテクノロジー、ソフトウェア、サービスソリューションにおいて世界最大のポートフォリオを提供しています。詳細については、www.johnsoncontrols.com をご覧いただくか、ツイッターで @johnsoncontrols をフォローしてください。

ジョンソンコントロールズ日本法人について
ジョンソンコントロールズ株式会社は、ジョンソンコントロールズ インターナショナル(Johnson Controls International, Plc.)の日本法人(本社: 東京都渋谷区、 代表取締役社長:吉田 浩)です。建物のライフサイクルを通じた効率化を促進する中央監視、自動制御機器、空調冷熱機器、冷凍機、セキュリティシステムの設計、施工、保守、ならびに運用コンサルティングを提供しています。国内での導入業種はオフィスビル、商業施設、医療機関、教育機関、スポーツ施設、交通機関など多岐にわたり、数多くのランドマーク的存在の建物における施工実績があります。1971年6月設立。国内45事業拠点。詳細はwww.johnsoncontrols.co.jp をご覧いただくか、Facebookで https://www.facebook.com/johnsoncontrols.jp.be/ もしくはTwitterで@JCI_jpをフォローしてください。

提供:PR TIMES