ミチコンPlus

あとは、VTuber向けに「ミチコンPlus」をお盆明け(8月末頃)にリリースの予定です。ミチコンPlusはスマホカメラだけでリアルタイムの全身モーションキャプチャを行い、3DCGキャラクターに動きを反映するアプリなのですが、VRoid Hubにアップロードされた好きな3DCGキャラクターに切り替えることが可能です。


モーションデータの書き出しも行えるようになるので、そのデータを使って好きなキャラクターを踊らせたりもできます。
VTuberだけでなく、モーションデータを使って何か作りたいお客様にもご利用いただけます。
前ミチコンをリリースした際に、Twitterのユーザーの皆さんからたくさんのご意見をいただきました。その中でも声の多かったものを今回搭載させていただいている形です。
特に多かったのがキャラクターの追加機能、モーションデータの書き出し機能、iPad対応の3つで、その辺りをミチコンPlusではメインに対応させていただいています。

Kinesys バージョン3.0

-今月リリース予定の、「Kinesys バージョン3.0」についてお聞かせ下さい。

Kinesysはデジタルサイネージの前に立つだけで、カメラで取得した人間の動きに反応して画面を変化させ、仮想的に試着できる機能「Virtual Fashion」をはじめとした、さまざまな機能を搭載したARサイネージシステムです。2013年に制作し、お台場の展示会でも多くご好評をいただきました。
Kinesysの主要な機能である仮想試着システム「Virtual Fashion」につきましては、現在は服の素材に1枚の画像を利用していますが、以前は3DCGの衣装を動かせるように作っており、そちらは現在もサンリオピューロランドさんでご使用いただいています。
ただ、3DCGの服を作成する必要があるため、コストがかさみます。
移り変わりの早いファッション業界などでは、現実的ではなかったので現在は3DCGではなく画像だけでリアルな試着感を表現できる「Virtual Fashion 2.5D」をご提供させていただいています。

また、以前の深度センサつきカメラだけだと、人間の表裏がわからなかったため、服を試着したまま回転、みたいなことができませんでした。
バージョン3.0で搭載される、VisionPoseは人間の表裏もわかるので、回転することもできるようになります。
ミチコンと同じようにキャラクターになりきるということも大画面で可能になるので、テレビ局などエンタメ分野への提案も可能だと思っています。
デモ体験もできますので、是非どうぞ。

◆Kinesysのデモ体験

こちらの衣装は実際に貸衣装屋さんのドレスをお借りして撮影した写真を切り抜いて設定しています。ドレスや和服などは試着に時間がかかりますが、弊社システムを利用すると効率的に自分に似合う服を選択することが可能です。試着イメージが湧きやすいため、ウエディングイベントや、呉服屋さんの店頭などで多くご利用いただいています。
スポーツ分野でも、今年の1月のアメフトのイベントでアメフトの衣装を仮想試着して記念写真を撮れるようなコンテンツにご利用いただいたり、去年はラグビーイベントにもご利用いただきました。

-1枚の画像なのにすごく自然ですね。

2.5Dは服の素材に写真を利用しているため、3DCG版と違って正面だけですが、実際の画像データを使用しており、体の動きに合わせてひらひらと服も動くため、「本当に着てるみたいだ」というお声もいただいています。3DCGで作成した服に比べてコストが安いのも特徴ですね。3DCGだと衣装ひとつで30~50万くらいかかりますが、2.5Dだと、写真一枚撮って終わりです。

-応用範囲の広い、すごい技術ですね。仕上がりとコストのバランスも素晴らしいです。今後どのように世の中に展開されていくか、非常に楽しみですね。