そもそも“バイオメトリクス認証”とは何なのか。

本題に入る前に初めに一つだけ前提の話になるが、”バイオメトリクス”という言葉に”認証”という意味合いが含まれていると唱える者もいる。
その為、”バイオメトリクス認証”だと”認証”が重言していると言われてしまうかもしれないが、今回は”バイオメトリクス認証”で統一させて頂きたい。
(ちなみに”バイオメトリクス”と”バイオメトリクス認証”はほぼ同意義として使用されることが多い。)

“バイオメトリクス認証”とは、人間の特徴(先天的である身体的なものから後天的な行動的なものまで)の情報を用いて行う認証技術のことである。
身近なものでいうと、IoTに用いられる声認証や近頃よく銀行ATMで用いられる静脈認証、iPhone等に導入されている顔認証である。

すでに中国では事前に登録した情報をもとに”顔”がクレジットカードやセキュリティカードの代わりを担っており、カナダでは今年度からより高い精度で入国審査を行う為にビザ申請時に指紋の提供が義務づけられている。

なぜ”バイオメトリクス認証”が今注目されているのか。
それは唯一無二な”自分自身”を使った認証でありセキュリティの信頼性が高いこと、鍵などのいわゆる”モノ”が不要であり手軽に利用できる為である。

そして”バイオメトリクス認証”は情報を守るため以外の用途でも注目されている。
直近で話題になったのは不審者を検知するシステムだろう。
仕組みはさほど難しくはない。
カメラを設置し顔や行動を認証、検知する。
そして約数十万人の精神状態からなる表情の変化を収集したビッグデータと照合することで、不審者に共通する特有の癖がある人物を識別するというものである。
この機能は2020年の東京オリンピックでの導入も検討されているらしい。

近い将来世界中のあらゆる場所にカメラが設置されることで犯罪を未然に防ぐことも可能になり、世界から犯罪が無くなる未来も現実味を帯びてきている。

“バイオメトリクス認証”とはどういうものか理解頂けたであろうか。

次回は”バイオメトリクス認証”を認証方法別に説明していきたいと思うが、これから人生を歩む上で“切っても切り離せないテクノロジー”だということは言うまでもない。

貴方はすでに最先端のテクノロジーのど真ん中にいる。
利用するも利用されるも貴方次第だが、どうせなら我々と共に”テクノロジーと共存する未来”を歩もうではないか。

洗脳に支配された世界の歩み方 ~第0回~の記事はこちら
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