こんにちは。突然ですが、「AI-OCR」という技術をご存知でしょうか。

人工知能が人に代わって仕事をしてくれる?
OCR? とりあえずIT機器などが何かをやること……?

などなど。言葉だけだと、確かに少しわかりにくいかもしれません。

しかし! 手書きの書類を文字入力し直す作業に疲れた方にこそお届けしたいこの技術。
去る5月末、ビースタイルバリューテクノロジーズ様(以下、敬称略)にてAI-OCR×RPA  With/Afterコロナ時代を生き抜く『攻めの業務自動化』というセミナーが開催されるとの情報をキャッチしたため、突撃取材を敢行! セミナーに参加させて頂く事になりました!

RPAと絡んでいるこのセミナー、一体どんな内容なのでしょうか!?

そもそもIT企業にAI-OCRの余地はあるの??

とはいえ……。
そもそもIT企業にAI-OCRの入り込めるスキなどあるのでしょうか?
日頃の作業のほぼ全てをPCで行なっている身としては、正直疑問です。

ちなみに、セミナー参加前にAI-OCRについて知識がない状態で書き出した「AI-OCRを導入できそうな業務予想」がこちら。

①給与の手続き
②書類の作成
③書類の整理
→分類わけをしてまとめ、あとで探すときに簡単に見つけられる?
④請求書、伝票の処理

AI=手助けしてくれるというイメージが先行している印象です。
他にもいくつか出ましたが、大まかにジャンル分けすると上の4つの業務が向いていると予想がでました。
実際には、一体どんな業務がAI-OCR×RPAに向いているのでしょうか。

AI-OCR×RPA With/Afterコロナ時代を生き抜く『攻めの業務自動化』

当日はZOOMを使用したオンラインセミナー、「ウェビナー」で行われました。
スーツで出社し、会議室にて周りの音が入らないようにソワソワしていましたが、なんと映像も声もセミナーを行なっている根元さんには届かないそう。

セミナーは「With/Afterコロナ時代を生き抜く『攻めの業務自動化』」というテーマで進められて行きました。
順序立ててお話を聞けるので、RPA初心者にもとってもわかりやすい内容です。

1, With/Afterコロナ時代における働き方について
2, RPAとは(デモ)
3, AI-OCRとは
4, ペーパーレス化できない業務も解決︕
5, テレワークでも活躍︕業務⾃動化ツール
6, RPA・AI-OCRの上手な導入

6月当時の社会情勢を踏まえ、『With/Afterコロナ時代における働き方について』というところからセミナーは始まりました。

弊社でも緊急事態宣言が出されてからテレワークでの勤務が主となっていますが、東京都内においては約52%の企業がテレワークを実施しているそう。
ちなみに、当日参加された企業のテレワーク率は97%で、ほとんどの企業がテレワークを導入しているようでした。RPA・AI-OCRに興味のある企業はテレワークにも積極的、ということなのでしょうか。

今後も様々な企業で、出社頻度の減少やテレワークでの働き方が定着していくことでしょう……。

そこで必要となってくるのが、『自動化による業務の見直し』です。
これまで人が行っていた定型作業を自動化し、RPA化することによって作業の効率化、品質の向上・安定、コストの削減といったメリットもたくさん。
業務の生産性が大幅に向上し、テレワークにおける業務継続性の担保に繋がります。

一方で、テレワークが進んでも、出社を求められるのが、紙に関する業務です。
契約書や注文書など、紙でのやり取りは発生し、
紙でないとしても、PDF等の画像データでのやり取りとなり、入力業務等がつらいですよね……。

この、紙やPDFデータに関する大変な入力業務を、ペーパーレス化することなく改善していくことの出来る技術がAI-OCRなんです!
セミナーで紹介されていたAI-OCRシステムは、契約件数3000件・AI-OCR市場シェアNO.1という実績を持つDX Suite


画像引用元:AI inside | DX Suite

誰でも簡単に操作が可能で、読み取り範囲を指定し、一度設定するだけであとは何枚でも自動で認識してくれるという優れもの!
さらに、AI-OCRで電子データ化されたものにRPAを掛け合わせることで自動化でき、テレワークの促進・生産性の向上も実現するのだそう。

例えば…ジムの入会手続きの場合

記載した申込書をスキャンしてPDF化

PDFをAI-OCRに読み込み

AI-OCRが電子データ化(CSV)

RPAが電子データをシステムに自動転記

スキャン・アップロードさえ行えば、AI-OCRとRPAが残りを勝手に行ってくれるのです!
その為、スタッフはデータ化、リスト化に時間を取られることがなくなり、またDX Suite は高い精度で筆跡を読み取ってくれるので、間違いが起こりにくい。
確認をするだけの作業へと変わるわけですね!

AI-OCR×RPAの導入を成功させるのはS・Q・C・D!

一方で、RPA導入・展開がうまくいかないケースもあります。
失敗する主な理由は3つ。

①もともとの期待値が高すぎる
②初めから多くのプロセスや大きな業務に適用しようとしている
③推進体制が不十分

失敗事例やAI-OCR×RPAの流れを見てきましたが、ここではセミナーで公開された導入成功の秘訣をまとめます!

~Scope・Quality・Cost・Deliveryの観点で整理する~
S(スコープ):発生頻度の高い1~2の業務から。
Q(品質):ドキュメント類の作成等に時間をかけすぎず、ロボット開発を優先。
C(コスト):S、Qを心掛けていくことで、結果的にコストミニマムで始められる。
D(納期):スモールスタートすることでロボット開発納期が早まり効果の実感も早まる。

とはいえ、説明だけでは実際の導入に不安も残るというもの。

残りの時間では、ビースタイルから提供されているAI-OCRとRPAのスモールスタートプランのご説明がありました。
業務選定からシナリオ作成・保守サポートまでワンストップで提供されていますので、気になる方はぜひビースタイル様のサイトやセミナーへ!!
業務診断を無料で行うサポートサービスもついているとか……。

また、AI-OCR、RPAの導入料金モデルの提示、企業向けの無料セミナーの実施についてもご説明がありました。
何から、どんな価格帯から始めるかを選べるので、RPA推進担当としては社内でもアピールしやすいのではないでしょうか!

IT企業の業務で探ってみた。

AI-OCR×RPAの技術でどんなことが可能なのか。
自社内で導入できそうな業務はこんな感じになりました!

・履歴書のリスト化
・契約書の整理、保管
・入退社の書類読み取り、保管
・社内貸出用書籍の貸出シートリスト化 など…

ちなみに、講習後、好奇心から社内でRPAに詳しい金子さんにAI-OCRが導入できそうな業務を聞いたところ、「履歴書は手書きですよね〜」と割と即答で返ってきてぐうの音も出ませんでした。効率的な業務改善ができるよう、精進して行きたいと思います!!

ビースタイルバリューテクノロジーズ 木村様、根元様

今回は、セミナーへの参加、取材許可をいただき、誠にありがとうございました。
制作にあたり、多大なるご協力をいただきましたことを改めて感謝申し上げます。