RPAとVBAとの違い

現在、日本では企業の人手不足が大きな話題になっていますね。
少子高齢化が進み、海外の方を雇って人手を補っている企業も増え、人材を確保するのも一苦労の現代…。

そんな中、人手不足を解決するのに一役買っているのがRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)!

最近、話題になってきているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
一方で『RPA?なにそれ?』という方もいらっしゃいますよね。
今回の記事を通じてRPAについて少しでも知っていただけたらと思いますのでお付き合いください!

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは?

まず、RPAとはどんなものなのかを知っていきましょう。

“RPAとは「Robotic Process Automation /ロボティック・プロセス・オートメーション」の略語で、ホワイトカラーのデスクワーク(主に定型作業)を、ルールエンジンやAI(人工知能)などの技術を備えたソフトウェアのロボットが代行・自動化する概念、と定義されています。”
引用: NTTデータ公式サイト

なるほど…わかりやすく言うとロボットによる(作業などの)工程の自動化ということですね。(←訳しただけ)

単純な作業の繰り返しというのは、人間がやるとミスなども起きてしまいますし、なにより非効率ですよね。
それらの単純作業をロボット(ソフトウェアなど)が行い、しかも長時間作業することも可能なので非常に効率が上がる可能性を秘めていますよね!
パソコン操作のスピードも人間がやるより3倍も速いとのことです!
RPA恐るべし…。

また、RPAは無料で使えるRPAフリーソフトもあるため、導入のコ
ストもかからないのが魅力的です!
有名なソフトでいえば『UiPath』という海外のソフトなのですが、なんと電通や三井住友銀行などではすでに導入されているとのことです!
日本語にも対応しており、使い方の動画やドキュメントも豊富なので初めて扱う方にも優しいのもいいですね!

VBAとの違いは?

VBAとの違いは?

『自動化』と聞くとエクセルのVBAを想像される方もいらっしゃるのではないでしょうか?

VBAってなに?という方にも簡単に説明させていただきます。
VBAはマイクロソフト社がMicroSoftOfficeで拡張機能として提供しているプログラミング言語(Visual Basic for Applicationsの略称)です。

エクセルのマクロと一緒にされがちなのですが、イコールではありません。
マクロはエクセルでの作業を記録し、自動化するものですが、その記録した作業がプログラミング言語で記されているものがVBAです。
VBAはマクロよりも自動化できる作業が豊富で柔軟性に長けているので、複雑な作業を自動化するのに最適です。

上記の通り、確かにVBAでも作業の自動化はできます。(他のプログラミング言語でも自動化は可能です。)

では、RPAとVBAではどんな違いがあるのか追っていきましょう。

RPAとExcelマクロ(VBA)の違いや上手な併用法
画像引用元:RPAとExcelマクロ(VBA)の違いや上手な併用法 | ユーザックシステム より

RPAとVBAの決定的な違いはプログラミングの知識が必要かどうかというところではないでしょうか?
マクロであればプログラミングの知識は必要ありませんが、VBAはプログラミング言語なのでやはりプログラミングの知識が必須です。
また、VBAでは自動化できる範囲が限定されていますが、RPAはパソコン操作全般と広範囲です。
この2つの違いは、これからパソコンでの単純作業の自動化を図っている企業には大きく関わってくることだと筆者は考えております。

専門的な知識がそこまで必要ないので初めてRPAで自動化を行う人でもとっつきやすく、さまざまなパソコン操作を自動化できるRPAは導入しやすいでしょう。

もちろん、導入に向けてRPAの知識をつけるべきですが、プログラミングを覚えるよりも比較的簡単なのでハードルはいくらか低いのではないでしょうか?

RPAで自動化をしていく過程を見ましたが、さまざまな機能を使いながら実際の作業を記録していく流れなので、直感的で扱いやすく始めて自動化をする方でも安心して自動化を進められそうでしたよ!

導入するならRPA!

以上のことから、自動化を導入するのであればRPAがオススメではないかと考えられますね!

余談ではありますが当の筆者はVBAも勉強しており、IT業界で生き抜くために自分のスキルを高めていきたと考えておりますのでVBAで自動化を頑張りたいと思います(笑)
VBAも書けるようになってくると色々なことができてとても面白いプログラミング言語ですので、興味のある方は挑戦してみてください!

これからの時代、働き方改革で残業も規制され、人手不足も深刻化してきているので業務をいかに効率化するかが企業の進退を大きく分けるといっても過言ではないでしょう…。

業務の効率化を図りたい企業の方にはRPAの導入を検討してみてもいいかもしれませんね。

また、個人としてもRPAやVBAを使って業務を自動化するスキルを身につければ、企業から必要とされることも多くなるのではないでしょうか?

この記事をきっかけに、RPAで自動化のスキルアップや導入に興味を持っていただければ幸いです。

[執筆:sukapontan
[最終更新日:2020年2月11日]